「薬を飲み始めてから抜け毛が増えた」は気のせいではない
美容師として20年以上働いていると、「病院で薬をもらってから急に抜け毛が増えた」というお客さまに出会うことがあります。特定の薬には脱毛を副作用として引き起こすものがあり、医師に相談せずに自己判断で薬をやめることは危険です。知識として持っておきたい情報をまとめます。
薄毛・脱毛の副作用がある代表的な薬
①抗がん剤
最も知られているケースです。抗がん剤は細胞分裂が活発な細胞(がん細胞・毛根)を攻撃するため、治療中に大量脱毛が起きます。多くの場合、治療終了後に回復します。
②抗凝固薬・抗血小板薬
ワルファリンなど血液をさらさらにする薬は、長期服用で脱毛が起きることがあります。
③降圧薬(血圧を下げる薬)
一部のβ遮断薬・ACE阻害薬・利尿薬は脱毛の副作用が報告されています。
④甲状腺薬
甲状腺ホルモンの過不足は脱毛を引き起こします。甲状腺疾患の治療薬自体にも脱毛の副作用が出ることがあります。
⑤ピル(経口避妊薬)
男性ホルモン作用の強いピルは、AGA体質の女性では薄毛が悪化することがあります。
⑥抗うつ薬・抗精神病薬
一部の向精神薬には脱毛の副作用が報告されています。
薬による脱毛への対処法
自己判断で薬をやめない:薬を突然やめると元の疾患が悪化する危険があります。必ず処方医に相談してください。医師に相談する:「薬を飲み始めてから抜け毛が増えた」と感じたら、処方医にその旨を伝えましょう。薬の種類・用量の変更や代替薬への切り替えが検討できます。頭皮環境を整える:薬による脱毛が避けられない場合でも、食事・睡眠・頭皮ケアで毛根へのダメージを最小限にします。
まとめ
薬による脱毛は「仕方ない」面もありますが、まず医師に相談することが最優先です。薬をやめることよりも、代替手段の検討や頭皮ケアで対処できることも多いです。


コメント