ヘアスタイルが薄毛の原因になることがある
美容師として20年以上働いてきた中で、「ポニーテールをずっと結び続けていたら、生え際が薄くなってきた」というお客さまを何人も見てきました。これは「牽引性脱毛症」という、外部からの物理的な引っ張りによって起こる脱毛症です。
牽引性脱毛症とは
毛根が長期間・繰り返し引っ張られることで、毛根がダメージを受け抜け毛が増える脱毛症です。AGA(男性型脱毛症)とは異なり、ホルモンや遺伝は関係なく、物理的な力が原因です。
牽引性脱毛症を引き起こすヘアスタイル・習慣
ポニーテール・お団子:毎日きつく結ぶ習慣が生え際・こめかみの薄化につながります。エクステンション・ウィッグ:地毛に負担をかけるエクステや、きつく固定するウィッグは毛根を慢性的に引っ張ります。帽子・ヘルメット:締め付けの強い帽子やヘルメットを長時間着用すると、頭皮の血流を阻害し毛根にダメージを与えます。きつい三つ編み・コーンロウ:頭皮を強く引っ張るヘアスタイルは特に牽引力が強くなります。
牽引性脱毛症の特徴
生え際・こめかみ・分け目付近から薄くなることが多い。初期はヘアスタイルを変えれば回復しますが、長期間続けると毛根が永久的にダメージを受けます。早期に気づいて対処することが重要です。
対策と予防
ゆるく結ぶ:どうしても結ぶ必要がある場合は、できるだけゆるく。生え際の毛を強く引っ張らないようにします。分け目を変える:毎日同じ分け目だと、その部分に繰り返し引っ張りが集中します。日によって分け目を変える習慣をつけましょう。オフの時間を作る:家にいるときは髪を下ろしてリラックスさせます。頭皮マッサージ:血行を改善し、ダメージを受けた毛根の回復を助けます。
まとめ
ヘアスタイルによる薄毛は、気づいて習慣を変えれば回復が期待できます。「おしゃれのつもりが薄毛の原因に」——なる前に、日々のヘアスタイルを見直してみてください。


コメント