産後に抜け毛が爆発的に増えるのはなぜ?
「出産後から急に抜け毛がひどくなった」——美容師として20年以上働いていると、産後のお客さまからこの相談を非常に多く受けます。産後の抜け毛は異常ではなく、ホルモン変動による正常な生理現象です。ただし正しく理解して対処することが大切です。
産後の抜け毛が起きる仕組み
妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)が大量に分泌されます。エストロゲンは毛根を成長期に留める働きがあるため、妊娠中は抜け毛が少なく髪のボリュームが増えます。出産後、エストロゲンが急激に低下すると、妊娠中に「貯まっていた」抜けるべき毛が一気に抜け始めます。これが産後脱毛(産後脱毛症)です。
産後脱毛の特徴
時期:出産後1〜4ヶ月で始まり、産後6ヶ月頃にピークを迎えることが多い。期間:通常は産後1年以内に自然に回復します。程度:個人差が大きく、目立つほど抜ける方と軽度で済む方がいます。部位:おでこの生え際・こめかみ付近から薄くなりやすいです。
産後脱毛を軽減するためのケア
①栄養補給を徹底する
授乳中は栄養が母乳に優先的に使われるため、産後ママは慢性的な栄養不足になりがちです。特にタンパク質・鉄分・亜鉛・ビタミンB群を意識的に摂取してください。
②睡眠を確保する(難しくても意識する)
育児中は睡眠不足になりがちですが、細切れでも睡眠時間の確保を心がけてください。成長ホルモンの分泌が毛根の回復を助けます。
③頭皮への刺激を最小限に
シャンプーはやさしく、ぬるめのお湯で。タオルドライは押さえ拭きで。産後は頭皮が敏感になっているため、刺激を避けることが大切です。
④受診が必要なケース
産後1年以上経っても改善しない場合や、極端な薄化が見られる場合は皮膚科・婦人科への相談をおすすめします。甲状腺機能低下症が隠れていることもあります。
まとめ
産後脱毛はほとんどの場合、時間とともに回復します。焦らず、栄養・睡眠・やさしいヘアケアの3つを意識してください。ただし長期化・重症化する場合は医療機関への相談を忘れずに。


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