AGAは「薄毛の病気」——美容師が知っておくべき基礎知識
「AGA」という言葉をテレビCMや広告でよく見かけるようになりました。美容師として20年以上働いていると、AGAを正しく理解しているお客さまは意外と少ないことに気づきます。まず正確な知識を持つことが、適切な対策への第一歩です。
AGAとは何か
AGA(Androgenetic Alopecia)は「男性型脱毛症」の英語略称です。男性ホルモンと遺伝が関与した進行性の脱毛症で、日本では成人男性の約3人に1人がAGAに悩んでいると言われています。女性にも同様の脱毛症があり、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれます。
AGAが起きる仕組み
①テストステロン(男性ホルモン)が5αリダクターゼという酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換される。②DHTが毛根の受容体に結合し、毛根の成長を妨げる。③毛根が徐々に萎縮し、毛が細く短くなる→最終的に毛が生えなくなる。この仕組みが遺伝的に起きやすい人がAGAになります。
AGAの進行パターン
ハミルトン・ノーウッドスケール(男性):額の生え際の後退と頭頂部の薄化がパターンとして現れます。I〜VIIの7段階で進行を評価します。ルートビッヒスケール(女性):女性は頭頂部全体が均一に薄くなるパターンが多く、生え際は保たれることが多いです。
AGAの特徴
進行性:放置すると徐々に悪化します。自然治癒はありません。遺伝的要因:父方・母方どちらの家系にも影響を受けます。男性ホルモン依存:男性ホルモンが少ない環境ではAGAは進行しません(去勢男性にAGAはありません)。治療可能:適切な治療で進行を止め、改善することが医学的に証明されています。
まとめ
AGAは「老化だから仕方ない」病気ではなく、治療によって進行を止められる疾患です。早期に正しく理解して対処することが、将来の髪を守ることにつながります。


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