「シャンプーのとき、排水溝の抜け毛にドキッとする」「枕の抜け毛が増えた気がする」——40代・50代の女性から本当によくいただくご相談です。実は抜け毛には「心配いらないもの」と「気をつけたいもの」があります。美容師として20年以上、毎日たくさんの髪を見てきた視点から、その見分け方と対処法をお伝えします。
1日に抜ける髪、何本までが正常?
髪には生え変わりのサイクルがあり、健康な人でも1日に50〜100本ほどは自然に抜けます。つまり、ある程度の抜け毛は誰にでもある正常なこと。問題は「量」よりも「質」と「急な変化」です。
美容師が見ている「気をつけたい抜け毛」のサイン
- 短く細い毛が多い:髪が十分に育つ前に抜けているサイン。要注意です
- 毛根が黒く尖っている・白い塊がない:健康な抜け毛は毛根がふっくら。痩せた毛根は頭皮環境の乱れのサイン
- 急に量が増えた:数週間で明らかに増えた場合は、体調やホルモンの変化が関係していることも
- 頭皮に赤み・かゆみがある:炎症が抜け毛を招いている可能性
抜け毛が気になるときの対処法
1. 洗いすぎず、やさしく洗う
抜けるのが怖くて洗わないのは逆効果。皮脂や汚れが残ると頭皮環境が悪化します。夜に1回、指の腹でやさしく洗いましょう。
2. 髪を引っぱる髪型を避ける
きついポニーテールや同じ分け目を続けると、その部分に負担がかかります(牽引性脱毛)。ゆるめに結ぶ、分け目を変えるだけでも違います。
3. タンパク質・鉄分を意識した食事
無理なダイエットや偏食は抜け毛に直結します。髪の材料となるタンパク質、女性に不足しがちな鉄分を意識してみてください。
4. 睡眠とストレスケア
髪は寝ている間に育ちます。睡眠不足と強いストレスは抜け毛の大きな原因です。
こんな抜け毛は早めに相談を
円形に抜けている、頭皮に強いかゆみや赤みがある、急激に量が増えた——こうした場合は自己判断せず、皮膚科や美容師に相談してください。原因がはっきりすれば、対処も早くなります。
まとめ
抜け毛は、すべてが心配なものではありません。大切なのは「質」と「急な変化」に気づくこと。正しく見分けて、頭皮にやさしい習慣を整えれば、必要以上に怖がることはありません。


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