頭皮にも「タイプ」がある——あなたはどれ?
肌のタイプが人によって違うように、頭皮にも乾燥・脂性・混合・敏感などのタイプがあります。美容師として20年以上、毎日たくさんのお客さまの頭皮に触れてきましたが、「自分の頭皮タイプを正しく把握している人」はほとんどいません。間違ったケアを続けていると、薄毛・フケ・かゆみが悪化する一方です。まずは自分の頭皮タイプを知ることが、正しいケアへの第一歩です。
4つの頭皮タイプと見分け方
①乾燥型頭皮
皮脂の分泌量が少なく、頭皮の水分バランスが崩れているタイプです。洗髪後に頭皮がつっぱる感じがあったり、細かくサラサラした白いフケが落ちやすいのが特徴です。かゆみも出やすく、頭皮を掻くと傷になりやすいため注意が必要です。
洗髪後3〜4時間で頭皮がつっぱる、フケが白く細かい、頭皮を触るとカサついている、季節の変わり目にかゆみが増す——2つ以上当てはまる方は乾燥型の可能性が高いです。
②脂性型頭皮
皮脂の分泌が過剰なタイプです。洗髪しても翌朝にはべたつきを感じ、大きな黄色っぽいフケが出たり、頭皮に独特のにおいが生じることがあります。毛穴が皮脂で詰まりやすく、毛根への酸素・栄養供給が妨げられるため、薄毛リスクが高まります。
朝起きると頭皮がべたつく、フケが大きく黄色みがかっている、頭皮にニオイがある、頭皮にニキビができやすい——当てはまる方は脂性型です。
③混合型頭皮
頭頂部や前頭部は皮脂が多くべたつくのに、側頭部や後頭部は乾燥している——というタイプです。日本人に最も多い頭皮タイプとも言われており、部位によって状態が異なるためケアが難しいと感じる方も多いです。
④敏感型頭皮
頭皮のバリア機能が低下しており、ちょっとした刺激(シャンプーの成分・花粉・気温変化など)に過剰反応してしまうタイプです。かゆみ・赤み・炎症が起きやすく、脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎を合併していることもあります。シャンプーを変えると頭皮がかゆくなる、季節の変わり目に頭皮が赤くなる、ストレスや疲れが頭皮に出やすい——という方は敏感型です。
タイプ別ケアのポイント
乾燥型の場合
洗いすぎないことが最重要です。シャンプーは1日1回・夜のみとし、38℃程度のぬるめのお湯で洗います。シャンプーはアミノ酸系など低刺激・保湿成分配合のものを選んでください。育毛剤を使う場合もアルコール濃度が低いタイプを選びましょう。洗い流さないトリートメントや頭皮用の保湿オイルも有効です。
脂性型の場合
皮脂を除去しながらも、洗いすぎて皮脂を取りすぎないバランスが重要です。実は過剰に洗うと「皮脂を補おう」として余計に皮脂が分泌されることがわかっています。シャンプーはサリチル酸や亜鉛、ティーツリーオイルが配合されたものが皮脂コントロールに有効です。また食事面では脂っこいもの・糖質過多を避けることも頭皮の皮脂分泌を抑えることにつながります。
混合型の場合
全体的に低刺激のシャンプーを基本とし、皮脂が多い部分(頭頂部・前頭部)は指の腹で丁寧に洗い、乾燥しやすい部分はすすぎを念入りに行います。育毛剤は皮脂の多い部分を中心に塗布するのが効果的です。
敏感型の場合
無香料・無着色・成分がシンプルなシャンプーを選びます。新しいシャンプーを試す場合は、腕の内側でパッチテストをしてから使用してください。市販の刺激の強い育毛剤の使用は避け、症状が強い場合は皮膚科での受診をおすすめします。
頭皮タイプは変わることがある
頭皮タイプは一生固定ではありません。季節・年齢・食事・ストレス・ホルモンバランスによって変化します。20代で脂性だった方が40代になって乾燥型に変わることも珍しくありません。3〜6ヶ月ごとに自分の頭皮状態をチェックし、ケア方法を見直す習慣を持つことをおすすめします。
まとめ
正しいケアは「自分の頭皮タイプを知ること」から始まります。乾燥・脂性・混合・敏感——どのタイプかによって、シャンプーの種類・洗い方・育毛剤の選び方がすべて変わります。頭皮タイプを誤解して逆効果なケアを続けている方が非常に多いため、まずは今の自分の頭皮と向き合うことが大切です。


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