シャンプーのやり直しをお願いするとき、実は気まずいんです

サロンでシャンプー剤を髪になじませる美容師の手元 共感・本音
Photo by Quentin Mahe on Unsplash

「すみません、もう一度シャンプーさせていただいてもいいですか?」

施術の途中でこうお伝えする瞬間、実は美容師の方が気まずさを感じています。お客様からすると「え、何か失敗した?」と不安にさせてしまうかもしれない、と分かっているからです。でも、この一言をためらってしまうと、後々もっと大きな仕上がりの差になって出てしまうことがあります。

シャンプーのやり直しをお願いする、こんな瞬間

  • カラー剤やパーマ液が地肌や生え際にわずかに残っている感触があるとき
  • トリートメントを付けすぎて、ぬるつきが残ったまま乾かす段階に入ってしまいそうなとき
  • 強めのワックスやスプレーがついた状態で来店され、薬剤の浸透を妨げそうなとき
  • 時間をかけて丁寧に流したつもりでも、指通りで「まだ何か引っかかる」と感じるとき
  • お客様は「もう大丈夫です」と言ってくれるが、こちらの基準ではまだ気になるとき

正直、「このままでも気づかれないかもしれない」という考えが一瞬よぎることもあります。それでもやり直しをお願いするのは、仕上がりに直結すると分かっているからです。

やり直しは「失敗」ではなく「確認」

美容師として断言します。シャンプーのやり直しは、何かを間違えたからではなく、仕上がりの質を落とさないための最終確認です。

薬剤が微量でも残っていると、数日後に色落ちが早まったり、頭皮のかゆみにつながったりすることがあります。トリートメントのつけすぎも、乾かした後の質感に影響します。だからこそ、「気になる」と感じた時点で一度立ち止まる方が、結果的にお客様にとって良い仕上がりにつながります。

気まずさを感じながらも、必ず伝えていること

①「念のため」という言葉を添える

「何か問題があった」という印象を与えないよう、「念のためもう一度流させてください」というように、確認作業であることが伝わる言い方を選ぶようにしています。

②理由を一言だけ添える

「薬剤が残っていると後で頭皮に負担がかかることがあるので」など、理由をひとことお伝えするだけで、お客様の受け取り方が大きく変わります。

③やり直した後は、必ず変化を共有する

流し直した後の指通りの違いを、「ほら、さっきよりさらっとしましたよね」とお伝えするようにしています。やり直したことが実際に意味のある工程だったと感じていただけるようにするためです。

気まずくても、伝える理由

正直に言うと、何度お願いしても慣れることはありません。それでも、伝えないまま仕上げてしまって後から後悔するより、その場の気まずさを選ぶようにしています。

小さな確認の積み重ねが、数日後、数週間後の髪の状態を左右します。もし担当の美容師から同じお願いをされることがあったら、それは決して失敗のサインではなく、仕上がりを大事にしている証だと思っていただけたら嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました