夏になると「プールで髪がギシギシになった」「海から帰ったら髪がパサパサ」という声がサロンで急増します。塩素や海水は髪にとって大敵。でも正しいケアをすれば、ダメージはしっかりリセットできます!美容師として、プール・海水浴後の正しいシャンプーケアを徹底解説します。
プール・海水がなぜ髪を傷めるのか
プール(塩素)の影響
塩素(次亜塩素酸)は強力な酸化作用を持ちます。髪のタンパク質(ケラチン)を変性させ、キューティクルを破壊。髪が硬くなりゴワつき、カラーの色落ちを劇的に早める原因になります。
また塩素は頭皮の皮脂も奪うため、頭皮の乾燥・炎症・かゆみも引き起こします。
海水(塩分・紫外線)の影響
海水の塩分は髪から水分を奪います(浸透圧の作用)。さらに海辺の強烈な紫外線が髪のメラニンを破壊し、退色・乾燥・ダメージを一気に加速させます。
潮風のベタつきも髪に残留し、そのまま放置すると頭皮トラブルの原因に。
帰宅後すぐにやるべきこと
まず真水でしっかり流す(5分)
プール・海から上がったらできるだけ早く、大量の真水(シャワー)で塩素・塩分を洗い流しましょう。これだけでダメージを大幅に軽減できます。
ドライヤーで乾かしてから洗うのは、塩分・塩素を髪に焼き付けてしまうのでNG!必ず先にシャワーを。
ダメージリセットに選ぶべきシャンプー
ポイント1: ダメージ補修成分配合
ケラチン・シルクアミノ酸・コラーゲン・PPT(加水分解タンパク質)など、壊れたキューティクルを内側から補修する成分が必要です。
ポイント2: 塩素除去成分(ビタミンC・チオ硫酸塩)
塩素を中和・除去する成分が配合されたシャンプーが理想的。ビタミンC配合シャンプーは塩素を無毒化する効果があります。
ポイント3: 保湿力が高いこと
奪われた水分を補う、ヒアルロン酸・グリセリン・アルギニン配合のシャンプーを選びましょう。
ポイント4: 低刺激・マイルドな洗浄成分
すでにダメージを受けた髪にはマイルドなアミノ酸系洗浄成分が最適。強い洗浄成分はさらなるダメージの原因に。
プール・海後の完全ケア手順
Step1: 真水で予洗い(5分)
Step2: ダメージケアシャンプーで優しく洗う
泡立ててから、摩擦を与えないよう頭皮中心にマッサージ。髪はこすらない。
Step3: トリートメントを必ずつける
通常のコンディショナーだけでなく、ディープトリートメント(ヘアマスク)を週1〜2回使いましょう。3〜5分放置してからすすぐのが効果的。
Step4: アウトバストリートメントで仕上げ
洗い流さないオイル・ミルクを毛先中心につけてからドライヤーで乾燥を防ぎながら乾かす。
予防ケア|プール・海に入る前に
事後ケアより予防が大切!
- ヘアオイルを事前に塗布:キューティクルをコーティングして塩素・塩分の侵入を防ぐ
- 髪を濡らしてから入る:乾いた状態より水分を含んだ状態の方が塩素・塩水を吸収しにくい
- 水泳帽をかぶる:プールでは特に効果的
美容師からのメッセージ
海やプールは夏の最高の思い出づくりの場所。でも髪のことを少しだけ気にかけてあげると、夏が終わっても美しい髪が続きます。
「楽しむことと、ケアすること」——この両立が美容師として一番伝えたいことです。今年の夏も思い切り楽しみながら、髪もしっかり守ってあげてください!


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