白髪染め、実は美容師も自分の白髪には悩んでいます

サロンで白髪染めのカラーをハケで塗る美容師の手元 共感・本音
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「先生は白髪、どうしているんですか?」

お客様の白髪染めをしながら、ふとそう聞かれることがあります。正直に言うと、この質問にはいつも少し照れくさい気持ちになります。美容師だからといって、自分の白髪への向き合い方に特別な正解を持っているわけではないからです。

私自身、こめかみのあたりに白髪が増え始めたのは40代に入ってからでした。毎日何人ものお客様の白髪を染めているのに、いざ自分のこととなると、「今染めるべきか、もう少し様子を見るか」と迷う時期がありました。プロだから迷わない、ということはないのだと、そのとき初めて実感しました。

お客様からよく聞かれるのは、「白髪が増えてきたら、すぐに染めた方がいいのか」という質問です。私の答えは、「本数」よりも「生え際やもみあげなど、目立つ場所に集中しているかどうか」で判断するようにしています。全体にまばらに数本ある程度なら、まだ焦る必要はありません。ただ、分け目や顔まわりに集中している場合は、実際の本数以上に目立つので、早めのケアを検討していいと思います。

もうひとつ、よく相談されるのが「染め続けるべきか、グレイヘアに移行すべきか」という悩みです。これには正解がなく、髪質・生活スタイル・気持ちの持ち方によって変わります。私自身も、まだ答えを出せていません。ただ、どちらを選ぶにしても、頭皮と髪への負担を最小限にする染め方はありますので、迷っている間も、ダメージだけは最小限にしておくことをお勧めしています。

今日からできることを、ひとつお伝えします。白髪が気になり始めたら、まず鏡を明るい自然光の下で見てみてください。室内の照明だけだと、白髪の量を実際より多く感じたり、逆に見落としたりすることがあります。正しく現状を把握することが、染めるにしても、そのままにするにしても、次の判断の助けになります。

「美容師なのに悩むんですか」と驚かれることもありますが、悩みながら選んでいくのは、お客様も私も同じだと思っています。だからこそ、迷っている方の気持ちに、少しでも寄り添えたらと思っています。

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