「もう年だから」と言うお客様に、私が最初に聞くこと

シャンプー台で髪を洗われるお客様 共感・本音
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「もう年だから仕方ないですよね」

サロンでこの言葉を聞いたとき、私はすぐには相槌を打ちません。まず聞くようにしていることがあるからです。

「その変化、いつ頃から気になり始めましたか」

この質問への答えで、次に何を話すかがまったく変わります。

年齢による変化は、基本的にゆるやかです。1年、2年という単位で、少しずつ進みます。ところが「最近急に」「ここ1〜2ヶ月で」という答えが返ってきたときは、話が変わってきます。年齢のせい、で片付けるには早すぎるからです。

急な変化の裏には、たいてい何か理由があります。シャンプーや白髪染めを変えた。仕事や家庭で大きな出来事があった。睡眠時間が極端に減った。季節の変わり目で自律神経が乱れた。こうした「年齢とは関係のない要因」が重なっているとき、それに気づかないまま「年だから」で片付けてしまうと、本当は対処できることを見逃してしまいます。

次に聞くのが、「ほかに変わったことはありませんか」という質問です。

髪の変化だけを切り離して考える方が多いのですが、体調や生活のほうに答えがあることも珍しくありません。実際、白髪や抜け毛の相談を受けて、よく話を聞いてみると、その数ヶ月前に大きな環境の変化があった、というケースを何度も見てきました。

もちろん、年齢による変化そのものは、確かに存在します。それを否定するつもりはありません。ホルモンバランスの変化も、代謝の低下も、実際に起きていることです。

ただ、「年齢のせいの部分」と「それ以外の原因が重なっている部分」を分けて考えないと、対処できたはずのことまで諦めてしまうことになります。

なので、次にご自身やご家族が「もう年だから」と言いそうになったら、その前に一度、こう考えてみてください。

「この変化は、いつから、どれくらいのペースで進んでいるか」
「同じ時期に、ほかに変わったことはなかったか」

年齢のせいにする前に、まずこの2つを振り返る。それだけで、見えてくるものが変わることがあります。

年齢を重ねること自体は、止められませんし、止める必要もありません。ただ、その手前にある「変えられること」まで、年齢のせいにして見逃してしまうのは、もったいないと思うのです。

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