美容師歴20年以上。個人サロンで、カラーを続けている方の「色がすぐ抜ける」「染めるたびに髪が硬くなる」というご相談を数多く受けてきました。メーカーが公表している情報にもとづいて、選び方をお伝えしています。
「せっかく染めたのに、2週間で色が抜けてしまう」——カラーを続けている方の一番多いお悩みです。シュワルツコフがこれに向けて出しているのがBCクア カラースペシフィーク。公式のコピーは「カラーヘアの色・ツヤが続き、しっとりやわらかくまとまる髪へ。」です。
この記事のポイント
- シャンプーとトリートメントの公式説明 役割がはっきり分かれています
- 「デュアルロック処方」とは 内と外の2方向から染料をとどめる
- 公式が挙げている訴求成分 アミノセラミド・pHバランサーほか
- カラーセーブとの違い 目的は同じ、仕上がりの質感が違う
- 公式に「書かれていない」こと 価格・香り・使用方法
BCクア カラースペシフィークとは
シュワルツコフ プロフェッショナルのBC クア(BC KUR)は、髪の状態に合わせて選ぶ3タイプ構成のヘアケアラインです。その中でカラーヘア向けにあたるのがカラースペシフィーク(COLOR SPECIFIC)。
公式サイトはこのラインを「外部からの補修・補充だけでなく内部から引きしめて染料をとどめるカラーヘア用システムトリートメント」と説明しています。
ラインのコピーは「しっとりやわらかくまとまる髪へ導く、カラースペシフィーク」。ヘンケルジャパンの公式サイトでは「カラー頻度の高いハイダメージヘアを髪の内部から徹底的に補修し、しなやかで弾力のある髪へ。」とも紹介されています。
シャンプーとトリートメント、公式の説明
2品それぞれの公式説明文はこうです。
シャンプー——「カラー後のアルカリに傾いた不安定な髪を1本1本包みこんで、カラー染料の流出を抑えながらやさしくしっとり洗い上げます」
トリートメント——「カラーによるダメージを受けた毛髪内部を高密度補修するとともに、やさしく引きしめて、カラー染料の流出を防ぎ、色持ちのよいしっとりしたツヤ髪に導きます。」
どちらにも「染料の流出を抑える/防ぐ」という言葉が入っています。ここがこのラインの中心です。
容量ラインナップ
公式サイトの記載は次のとおりです。
・シャンプー……250mL/750mL/600mL(詰替)
・トリートメント……250g/750g/600g(詰替)
なお、価格は公式サイトに記載がありません。日本の公式サイトには商品ごとの個別ページがなく、価格情報そのものが掲載されていないためです。
「デュアルロック処方」——内と外から染料をとどめる
公式が説明しているテクノロジーは「毛髪内外から染料をとどめるデュアルロック処方。」。中身は2方向です。
内からロック「内部収れん」……マトリックスをやさしく引きしめる。担うのはpHバランサーで、公式の説明は「乳酸と水酸化カルシウムの複合体。アルカリに傾きゆるんだマトリックスをやさしく引きしめて安定させ、カラー染料が流出しないようにとどめます。」
外からロック「高密度補修」……キューティクルをはがれにくくする。担うのはアミノセラミドで、「アミノ酸系の高機能エモリエント油剤。セラミド類似物質としてキューティクル周辺を中心としたCMC欠損部分に行き渡り、キューティクルの剥離を防止します」と説明されています。
カラーの色落ちは「表面から流れ出る」だけでなく「アルカリでゆるんだ内部から抜けていく」——だから内側も締める、という考え方です。
公式が挙げている訴求成分
・シャンプー……アミノセラミド/pHバランサー配合
・トリートメント……アミノケラチンコンプレックス/アミノセラミド/18パーフェクター/オメガ複合オイル配合
トリートメント側の2つについても公式に説明があります。アミノケラチンコンプレックスは「ミクロフィブリル繊維と同様のらせん構造を持ち、ダメージで切断されたミクロフィブリル繊維の切断部分に吸着して補修、毛髪の強度と柔軟性を取り戻す。」、18パーフェクターは「毛髪の最表面にある18-MEAとほぼ同じ構造を持ち、ダメージで消失した18-MEAを補修して毛髪の疎水性を取り戻し、摩擦など外部の刺激から守る。」とされています。
カラースペシフィークとカラーセーブ、どちらを選ぶか
BC クアには、カラーヘア向けのラインが2つあります。公式はこう書き分けています。
| ライン | 公式の仕上がり表現 |
|---|---|
| カラースペシフィーク | しっとりやわらかくまとまる髪へ |
| カラーセーブ | サラサラと指通りよくまとまる髪へ |
つまり目的(色持ち)は同じで、違うのは仕上がりの質感です。硬さや広がりが気になる方はカラースペシフィーク、重くなるのが苦手な方はカラーセーブ、という選び方になります。
ちなみに旧公式サイトには、カラースペシフィークの対象として「量が多くて、まとまりにくい、硬さを気にされるお客様に。」という記述がありました。現行サイトにこの一文はありませんが、性格をよく表しています。
なおBC クアの3タイプ目はフォルムコントロールで、こちらはクセ毛向けです。
公式に「書かれていないこと」も正直にお伝えします
このラインについて、シュワルツコフの日本公式サイトには価格・香り・消費者向けの使用方法(使用量やすすぎ方)の記載がありません。掲載されているのはサロン施術者向けの説明が中心です。
ネット上には「◯◯の香り」「◯分置く」といった説明も見かけますが、少なくとも公式が出している情報ではありません。当ブログでは、公式に書かれていないことは書かない方針にしています。
サロンでお伝えしている、色持ちを良くする基本
ここからは公式の記載ではなく、私がサロンでお伝えしている話です。
カラーの色持ちで一番効くのは、実はお湯の温度です。熱いお湯はそれだけで色を流します。38℃前後のぬるま湯にするだけで、体感がはっきり変わります。
もうひとつは染めた当日は洗わないこと。染料が定着しきる前に洗うと、その分だけ持ちが落ちます。良いシャンプーに変えるより先に、この2つを整えるほうが早いです。
シュワルツコフ BCクア カラースペシフィーク シャンプー&トリートメントカラーヘア向け
公式説明は、シャンプーが「カラー後のアルカリに傾いた不安定な髪を1本1本包みこんで、カラー染料の流出を抑えながらやさしくしっとり洗い上げます」、トリートメントが「カラーによるダメージを受けた毛髪内部を高密度補修するとともに、やさしく引きしめて、カラー染料の流出を防ぎ、色持ちのよいしっとりしたツヤ髪に導きます。」。容量はシャンプー250mL/750mL/600mL(詰替)、トリートメント250g/750g/600g(詰替)。価格・香り・使用方法は公式サイトに記載がありません。
※下記リンクは600mL+600gの詰め替えセットです。まず試したい方は250mLサイズをお選びください。
美容師からひとこと
カラーの色持ちは「良いものを使う」より「抜ける原因を減らす」ほうが効きます。そのうえでラインを選ぶなら、仕上がりの好みで決めてください。しっとりならカラースペシフィーク、軽さならカラーセーブです。
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